近年になって、トラックの運送業界では、使用する車両を自社で購入するのではなく、業者からレンタルをすることによって済ませるケースが増加しているのだそうです。このような契約をリースと呼びますが、自社で購入する場合と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず1つ目は、経費で落とすことができるという点です。トラックを自社で購入する場合、その費用は資産として計上されることになります。よって、固定資産税がかかってしまうため、毎年利益から減価償却が生じてしまうと考えられます。一方レンタルをした場合、発生する費用の全額を毎月の経費として落とすことができますし、減価償却費用も起こりません。続いて2つ目は、支出が一定で済む、という点です。自社でトラックを購入した場合、保険料やメンテナンスにかかる費用、税金など、車両にかかる諸費用も自分で支払わなければならないのです。しかしトラックを長期的にレンタルする場合、そういったメンテナンスなどの費用も全て含んだ月額が設定されているので、毎月一定の料金を支払いさえすれば税金などの支出を気にすることなく車両を利用することが可能となります。最後に3つ目は、担保も不要で簡単に契約ができるという所です。銀行でお金を借りる場合は厳しい審査や保証人などが必要なのでなかなか簡単ではありませんが、トラックのレンタルの場合は担保も不要なため、比較的容易に契約ができるわけです。