入院中のお通じは計画的に

世の中には便秘に悩まされている方がたくさんいますが、幸運なことに私はほとんど便秘の経験がありません。ただ、一度だけ、壮絶な便秘体験をしたことがあります。
私は健康体なことだけが自慢で、病院なんてほとんど行ったこともありませんでした。しかし、あるとき事故で大けがを負ってしまい、手術をした私は術後2週間ほど入院することに。ただでさえ事故でまいっているのに、慣れない病院生活で緊張してしまった私は、お通じが出ていないことなんかすっかり忘れてしまっていました。
2週間が経ち、自分の家に帰ってきた途端、ものすごい腹痛と下腹の圧迫感に襲われました。あわててトイレに駆け込み力んではみたものの、全く便が出てくる様子がありません。今までは必ず毎日あったお通じを2週間分も溜め込んでしまったため、がちがちに固まった大量の便が出口をふさいでしまっていたのです。力んでも出ない、でもおなかが痛すぎる、でも出ない、どうしよう!とパニックになった私は、トイレに2Lペットボトルの水を3本持ち込み、飲んでは力み、飲んでは力みを繰り返すというなんともアホな作戦に出ました。携帯電話で母親に電話し、あんたならやれる!と励ましてもらいながら粘ること約2時間。もうだめだ、と思った時に、母が言いました。

「ていうか、便を柔らかくしたいなら、ウォシュレット使えば?」

…母よ、なぜもっと早く気づいてくれなかったのか。言われた通りウォシュレットでおしりを洗浄してみると、ええ、あっさり出てくれました。2週間分は思ったよりもすさまじく、ちゃんと流れてくれるかな、と心配になるほどに…。
後日、検診のために病院を訪れた際に看護師の方にこの事をお話ししてみたところ、なぜトイレがあるのにきちんと出さなかったのかと、ひどく呆れられてしまいました。定期的にお通じがあればそんなことにはならないし、便秘の方にはケアもできるとのことでした。そうですよね、病院ですもんね…。
と、非常に恥ずかしい話でしたが、いかがだったでしょうか。これを読んでいただいた方にはぜひ、入院中はいつも以上にお通じを気にかけてもらえたらと思います。

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