高血圧が恐ろしいといわれるのは、病気そのものよりも、極めて合併症の多いことです。高血圧の合併症は、脳、心臓、腎臓、全身の血管など、大事な臓器に関わる合併症が数多く知られています。高血圧をいち早く見つけて、治療をできるだけ早く始めることが、人生を病気知らずで過ごすために必要です。
いつも診てもらっている医者からも、高血圧の予防には食生活の改善とともに、適度な運動を行なうよう言われています。
食事の摂り方を見直すといっても、食品の種類や調理法には数え切れないほど種類が多くて自宅で自分で行うのは難しいもので一般的な食事療法などに頼ってしまうことになりがちです。
ずっと続けて運動することによって、心肺機能が高まるために、全身の血液循環が良くなって血圧が下がります。
血圧が高い人には、酸素を取り込まないで瞬間的に力を出す無酸素運動より、有酸素運動のほうが適しています。
有酸素運動で、一番手軽で簡単なのがウォーキングです。ウォーキングシューズさえあれば他には何も必要ないので、いつでも、どこでもできて、運動が苦手な人でも心配することはありません。
いつも歩くのが同じコースと言うのではなく、20分コース・30分コース・40分コースなどといくつか設定して、その日の体調や気分に合わせて変えれば、飽きずに続けられます。
歩くための時間がとれない人でも、通勤とか買物に出かける時などは歩いているはずです。
いつもより少し多めに歩く、普段のスピードより少し早目に歩くなど、少し考えて歩くようにするだけで上々のウォーキングになります。
まずは日ごろの生活の中で、血液や血管などの状態を常に健康に保てるように、食生活や生活習慣をきちんと管理し、高血圧を克服してください。