お金を借りている人が返済不能状態に陥ってしまった時、自己破産の申し立てをして借金を整理することができます。自己破産の申し立てをするのは、財産処分で返済が終わらなかった場合、未返済分は帳消しにできるという利点があります。
裁判所に自己破産の申請を行い、経済的に返済が不可能であることを裁判所に認めてもらうことで借金返済の救済措置を取ってもらうという決まりです。経済状態が完全に破綻し借金の返済がどう頑張っても終わらないという人を助けるために自己破産制度が作られました。
もしも自己破産が認められた場合、借りた側がその時点でまだ所有している財産があれば返済分に回され、金融会社など貸した側に分配して返済が行われることになります。銀行などの金融機関が利息を得ることを目的としてお金を貸し出すことを融資といいます。
やり直しができるいい機会といえるかもしれません。借金を無効にすると同時にハンディを負うことになりますが、自己破産制度は返済不能に陥った人でも心機一転できるようよく考えられたシステムです。
融資を受けることと自己破産することは関係性があります。とはいえ、自己破産はいいことばかりではありません。
破産の手続きを行って財産を整理した後に収入があった場合、返済に回す必要はありません。自己破産をした記録が消える10年間は、全て自分で得た収入だけでやりくりをしなくてはならないと考えた方が良いでしょう。
自己破産の申請をしてしまうと、その後は車や家のローンなど一切の融資が利用できません。